★お薦めのお寿司屋

こういうすし屋がもっと増えて欲しい。ホントにそう思います。どこの街にでもありそうな普通のすし屋という店構えもかえって好感が持てます。この店のおすしにはいわゆる江戸前の仕事がしてあります。ここまで徹底している店はいまでは珍しく、それだけに都内でも貴重な存在と言えるでしょう。これは回転寿司では絶対に体験できません。おすし好きなら是非とも体験してもらいたい世界です。時にはえぼだいなど干物で食べる食材を酢で締めることも。締め方もかなり酢が利いていますが、この店の酢飯は、それにまったく動じることはありません。イカは煮ていて、プリッっとした歯ごたえでほんのりと甘い。生では味わえない世界がこの店にはあります。

新江古田の駅から5分ほど歩いた住宅街にあるお店。店主ひとりですべてを切り盛り している。団体客用の個室もあるが、カウンターは10人も座ればいっぱいになってしまう。職人気質のご主人が握るすしは姿が美しい。このお店では、まぐろの串焼きなど、美味しいつまみもあるのだが、是非とも握り中心でいただきたい。酢飯には適度に空気が含まれているので、口に入れたらすっと胃袋に収まってしまうような軽やかさだ。しかも、米のひと粒ひと粒が口の中に感じられる。全体を通じて、どのネタも旨い。わさびもこまめにおろしてくれる。これほどの握りではあるが、いわゆる「仕事」がしてあるネタは少ない。こはだなど、とても美味しいだけに惜しまれる。酒は菊水。週末は混むので予約した方がいいだろう。

場所柄といい、お店の空気、すし、どれをとってもいい意味で江戸前すしの醍醐味が愉しめるお店。すしは江戸前の仕事が施されているこはだ、蒸しアワビ、煮イカなどが特おすすめ。お手軽な一人前のにぎりやちらしがあるのも貧乏なOLには嬉しい味方。

銀座でも名高い老舗である。彼の吉田茂に「久兵衛以外のすしは食わん」と言わしめた店としても知られる。完全に接待向きのお店であるが、職人さんの応対は丁寧で気持ちいい。年輩の客が多いためか、すしは小ぶりで食べやすい。素材はどれも一級品でいかを塩で食べされるなどの趣向も懲らす。

ネタを見回しておもむろに注文をしても無視されてしまう。この店はすべておまかせのみ。とびきり上等なすしだねしか置かないから、ネタの数は決して多くはない。3貫握ってくれるまぐろは理屈抜きに旨い。赤酢の酢飯もとてもおいしく、握りの技も冴える。ただし、クセのあるご主人なので好みは分かれるところ。値段の高さもトップクラス。

10人も入ればいっぱいになってしまうほどの店ですが、ご主人の目がいき届いているため、いつ行っても間違いがありません。まずはすし屋の基本ともいえるこはだがおいしい。酢飯とのバランスがいい穏やかな味わい。全般的に何を食べてもおいしいのですが、とろりと柔らかい穴子やづけなどはとくにおすすめ。締めくくりには、名人芸ともいえるかんぴょう巻きを是非食べていただきたい。ご主人心温まる応対も心地よい。

山の手を代表するすし屋。のれんは作家の故山口瞳氏の筆によるもの。変に気取りがないのもいい。にぎりはどれもおいしい。こはだ、しゃこ、などは丁寧な江戸前の仕事がしてある。握りの前はあなごの山椒焼きで一杯やるのがいい。

五反田駅周辺に三店舗を構える。中でも雰囲気やワインの品揃えを考えると西五反田店がおすすめか。女性同士や若者の姿も多く見かける。基本的には安くて、おいしい系のお店でにぎりそのものに突出した技術や江戸前を求める店ではない。この店の名物はうに。そのボリュームには目を見張るものがある。これで700円はお得。

場所は銀座四丁目の交差点から築地方面へ進み一本目を右に曲がったところにあります。銀座ではコストパフォーマンスが高い一軒といえるでしょう。こはだなども手を抜かずキチンと仕事がしてあるところも好感が持てます。お昼に手軽なセットも用意されているので女性同士で出掛けるのにも最適。

すしを食べに行くというより魚介類を肴にお酒を飲みたいときに出掛ける店。何種類もつまみが出されるが、これが器なども凝っていて楽しめる。魚も新鮮で質も高い。にぎりは小ぶり。こはだなどのネタはおすすめしない。値段は高め。

数寄屋橋交差点近くの雑居ビルの地下にあります。ホントにこのビルに？というほど拍子抜けしてしまいますが、店の前からはそこはかとなく張りつめた空気が感じられます。ネタはショーケースではなく木箱に整然と並べられています。こんなところにもご主人のこだわりをひしひしと感じます。できればおまかせにするのがよいでしょう。にぎりは姿が美しく、紅色の鮮やかな色彩のえび、酢飯と同じ温度で供されるとろりと柔らかいあなご、玉子などが特に旨い。

次郎で長年修行した水谷さんが独立して開いたお店。銀座の次郎に比べてかなりお手軽な値段でいただける。えび、こはだ、玉子とどれも次郎に遜色ないにぎりで、次郎の伝統を見事に受け継いでいる。

目黒通りから一本入った路地にひっそりとのれんを出している。すしだねはショーケースを使わず、その都度冷蔵庫から取り出す。ご主人は職人さんを絵に描いたような方でとっつきにくいが、真心のこもったすしをにぎってくれる。こはだやづけ、あなごなどがおすすめ。酢飯にも力がある。値段も良心的。

こぢんまりとしたお店。すしだねは質が高く、江戸前の仕事にこだわったねたが多い。酢飯もしっかりと酢が利いていて、わさびもこまめにおろしたものを使っている。お昼には手頃なセットもあるので、これにお好みを少しプラスするという食べ方がお得。場所は三越の裏手。

江戸前すしの粋が集約されたすし屋とでも言おうか。すしだねには昔ながらの仕事がしてある。たとえば、平目は昆布締めにし、アワビは蒸す。また、あなごには沢煮という手法の仕事がしてある。現在、このあなごがお目にかかれるお店もほとんどない。こういったすしだねを酢飯と食べる喜び。これぞ江戸前すしなのだ。コストパフォーマンスも極めて高い。

広い店内は連日おおぜいの客でにぎわっている。安くておいしい系のお店。ネタは新鮮なものが多く、値段を考えると割安感は高い。ただし、握りそのもののレベルは決して高くはない。場所は新目白通り沿い。駐車場完備。